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三線の取り扱い方〜基本を押さえて楽しい三線ライフを!〜

三線を弾く人にとっては避ける事の出来ない「ウマの立て方」や「ちんだみ(調弦)」などの方法をまとめてみました。
三線初心者の方、初めて三線に触れる方の参考になれば幸いです。

疑問や質問などがありましたら、ナビィ三線までお気軽にどうぞ〜
また、更なるレベルアップを目指す方へのワンポイントアドバイスも行っています。
三線の演奏で「どうしても上手くいかない…」というお悩みがありましたら、ぜひご一報下さいませ!

ウマ(駒)を立てましょう

三線はウマを立てない事には音を出す事が出来ません。
まずはウマを立ててみましょう。

1.ウマの向き

竹製のウマの場合、竹の表面(ツルツルしたほう)を棹の方に向けて下さい。
ウマを横から見ると片側に角度が付いており、正しい向きで立てると倒れづらくなります。
(角度に差の無いウマもありますが、その場合はどちら向きでも同じです)
向きを間違えると演奏中に倒れ、角が折れたり皮を痛めたりしますので注意しましょう。
竹製のウマ  プラスチックのウマ
※各写真左側が棹側となります。

2.ウマを立てる位置

ウマを立てる位置
糸掛けの部分から指三本から四本くらいの位置に立てます。
目安としては太鼓部分の3分の1くらいの所です。
あまり厳密に位置にこだわる必要はありませんが、練習の時はいつも大体同じ位置に立てる様にしましょう。

※ナビィ三線では、歌口より二尺の位置にウマを立てた場合を想定して、ポジションシールを貼っています。

3.ウマの立て方

ウマの立て方
三線を安定した場所に置き、棹と太鼓部分が繋がっている所からチル(弦)の下に指を入れ、3本一緒に持ち上げながらウマをチルの下に置きます。
(指でチルを持ち上げる事はかなり力の要る作業です。慣れない内は指が痛くなって大変ですが、何度かやっている内にコツが分かってくると思います。)

ウマの立て方
チルを持ち上げながら、ウマを立てたい位置まで徐々に移動していきます。
(ウマの位置を調整する場合、ウマを皮の上で引きずって調整する事は避けましょう。必ずチルを持ち上げながら調整して下さい。)

ウマの立て方
指に力が入れにくかったり、指が痛くてどうしてもチルを持ち上げられないという場合は、写真のようにチルを摘み上げるようにして持ち上げてみて下さい。

調弦しましょう

調弦する事を「ちんだみ」と言います。
カラクイ(糸巻き)を回してちんだみをする訳ですが、無理に回したり斜めに力が入ったりするとカラクイが折れてしまう事もありますので、力の入れ具合に注意しながら回しましょう。

1.女弦(ミーヂル)

ちんだみは女弦(一番細い弦)から始めます。
慣れない内は調子笛や楽器用のチューナーなどを使うと良いでしょう。希望の音程になるまで少しずつ回して下さい。
カラクイが緩まないように、穴に若干押し込む感じで回すのがポイントです。
あまりきつく押し込むとカラクイが回らなくなったり、折れてしまう原因にもなりますので力加減に注意して下さい。

2.中弦(ナカヂル)

次に中弦を合わせます。
女弦と同じように希望の音程になるまで少しずつ回して下さい

3.男弦(ウーヂル)

最後に男弦を合わせます。
ちょうど女弦の1オクターブ低い音程になりますので、男弦と女弦を交互に鳴らして確認してみて下さい。

ちんだみ(調弦)一覧表

本調子の調弦
調子笛男弦中弦女弦
8
7EbG#Eb
6
5C#F#C#
4
3
2BbEbBb
1
三下げの調弦
調子笛男弦中弦女弦
8
7EbG#C#
6
5C#F#
4Bb
3
2BbEbG#
1
二揚げの調弦
調子笛男弦中弦女弦
8
7EbBbEb
6
5C#G#C#
4
3F#
2BbBb
1
※灰色部分の調弦は弦が切れる恐れがあるので、お勧め出来ません。

カラクイ(糸巻き)の回し方

カラクイを回して三線のちんだみ(調弦)をしましょう。
回し方は人それぞれとも言えますが、ここでは最も一般的な方法を紹介します。

1.親指と小指で挟む

写真のように親指をカラクイ先端の穴の上に、小指をカラクイ頭頂部にそれぞれ乗せ、カラクイを穴に押し込むような感じで指に力を入れます。
親指と小指で挟む

2.人差し指・中指・薬指で握る

そのままの状態で残りの指でカラクイを握ります。
カラクイの挿し込み具合を調整しながら希望の音になるまで回して下さい。
人差し指・中指・薬指で握る

手の大きさによっては握りにくさを感じる事がありますが、その場合は小指の押さえる位置を変えたりして調整をしてみて下さい。

※手の大きさや握力などによっては難しい場合もありますので、その場合はこの回し方に拘らずに各自に合った回し方を探してみて下さい。

チル(弦)の巻き方

チルの巻き方に問題があると、カラクイが滑って回ってしまったりして、
上手くちんだみが出来ない原因にもなります。
男弦を例にチルの巻き方をチェックしてみましょう。

1.理想的な巻き方1

男弦以外のチルがカラクイの太い方に向かって巻かれており、巻いたチルが端に接触していません。
理想的な巻き方1

2.理想的な巻き方2

全てのチルがカラクイの太い方に向かって巻かれています。
「巻き方1」で男弦が端に接触してしまう場合に試してみて下さい。
理想的な巻き方2

3.カラクイが緩んでしまう巻き方

男弦が端に接触しており、カラクイを押し込む事が出来ません。
このような場合は「巻き方2」の方法を試してみて下さい。
カラクイが緩んでしまう巻き方

弾き終わったら

三線を弾き終わってケースに収納する時は、柔らかい布などで棹に付いた皮脂を拭き取り、必ずウマを外してから収納して下さい。
ウマの外し方は「ウマの立て方」と逆の手順で行います。
弦は緩めずにそのままの状態にして下さい。

保管について

高温多湿や極端に乾燥している環境、直射日光やエアコンの風が直接当たる場所での保管はお避け下さい。
又、ケースに長期間保管したままの状態も湿気がこもるので、三線にとってはあまり良くありません。
週に一度くらいは(出来れば毎日!)ケースから出して弾いてあげる事が、三線の健康状態を長く保つ秘訣です。

カラクイの削り方

★写真1

カラクイを削る為にあると便利な道具です。
一番上はホームセンターなどで売っている千円程度のヤスリ。
下の2つは100円ショップでも売っているヤスリ。
紙ヤスリやナイフも場合によって使いますが、ここでは一番上のヤスリのみを使った削り方を説明します。

★写真2

全く削られていない新品のカラクイ。
太いので穴の途中までしか入りません。
まずはカラクイを差し込む穴(範穴)に差し込んでみてください。

★写真3

カラクイの先を板などに当て、ヤスリをカラクイの段差から先の部分に均等に当てて削っていきます。
断面が丸くなるように少しずつ回しながら削るのがポイントです。
時々穴に差し込みながら太さを確認をして、削りすぎないように注意しましょう。

★写真4

このぐらいまで差し込める状態になったら、もう一息。

★写真5

カラクイの凸凹を確認します。
カラクイを穴に差し込んだまま、何度か回転させます。

★写真6

カラクイの断面が綺麗な円になっていないと、穴と接触している部分が擦れて光沢を帯びます。
この光沢は出っ張っている部分なので、光沢部分を少しずつ削り取るようにヤスリを当てていきます。

★写真7

カラクイと穴の形が合ってくると、穴と接触する部分全体が光沢を帯びてきます。
ここまで来たらほとんど完成です。
写真矢印部分のように、カラクイの段差が棹に当たらない程度の所で、削りをストップしておきましょう。

女弦と中弦のカラクイも同じように削っていきます。
カラクイの段差部分から棹の穴に差し込まれる所までの距離が3本とも揃うように削ると、見た目のバランスがとれて綺麗に仕上がります。

弦の交換方法

弦の結び方

弦の結び方はいくつか種類がありますが、ここで紹介している結び方は最後に輪が出来るタイプのものです。
強い張りにも解けにくく取り外しが容易、という特徴を持っています。
弦を切ってしまった時や、弦の交換の時などにお役立て下さい。

手順1
★手順1

糸掛けの裏側から弦を表側に出します。

手順2
★手順2

前に出した弦を糸掛けの裏側にまわします。
弦の後側を通る様にまわして下さい。

手順3
★手順3

裏側からまわした弦の先端から3〜4cmくらいで輪っかを作ります。
写真をよく見て、輪っか部分の弦の重なり方に注意して下さい。

手順4
★手順4

作った輪っかを上の方に持って行きます。

手順5
★手順5

手順2で出来た輪の中に、手順3で作った輪を通します。

手順6
★手順6

長い方の弦(上に出ている弦)を引っ張って結び目を縛ります。
(輪っか側の弦はしっかり押さえておいて下さい。)

手順7
★手順7

形を整えながらさらに弦を引っ張ります。

手順8
★手順8

最後にきつく縛り上げれば完成です。

ナビィ三線 2010.03.19改訂
ナビィ三線 2004.12.03改訂